元客室乗務員で歯科助手のマナープラス研究所・代表・関口京子がstand.fm「キョーコのVoice」で配信している番組をブログにつづります。
今回は、2021年11月15日にstand.fmにて配信された、「時刻に対する考え方【患者さまに向けて】#７８」をお送りします。
歯科の予約は時刻より早めに行こう
いつもは歯科の医療者の方々向けにお話ししていますが、医療者も時には患者になりえます。今日は、時刻に対する考え方というテーマで、患者さまにむけてお話をします。
あなたは歯医者の予約が午後4時だとしたら、何時に歯科に着くようにしますか？
飛行機の出発時刻が午後4時だとしたらあなたは何時に空港に着くようにしますか？
時間の感覚というのは個人差がありますし、日本人は時間に正確な国民性だと言われています。
特に飛行機や電車など定時運行が自慢でもあります。
でも個人のスケジュール管理となるとどうでしょう？多くの日本人は忙しいんですよね。
余裕がない人多いですよね。
歯医者さんの予約の場合、4時というのは診察台の椅子に座って治療開始が4時、ということはせめて5分～１０分前くらいにはお越しになっていただけるといいのではと思います。
わたしが勤めていた歯科は時間にとても正確だったので、お待たせするということはほとんどなかったのですが、万が一お待たせする時には、「あと何分くらいでご案内します。」などの情報も差し上げるようにしていました。
でもその時間にご案内できるかどうかは前の方の治療次第なのでひやひやでした。
飛行機の場合は、搭乗手続きや荷物の手続きなどもあるので、新幹線などに比べても早く空港にいきますよね。
新幹線のように飛び乗るということはなかなかきびしいわけで、それでも搭乗ゲートには余裕を持ってお越しくださいとアナウンスしてありますし、皆さま飛行機に乗るために並んでくださいます。
私個人の意見ですが、子連れや特別な事情がある場合は別として、機内にはなるべく身軽で、行列が終わってから乗るようにしています。
離陸する時刻が時刻表に記載されているわけで、搭乗するのはだいたい出発時刻の20分前、国際線だと30分前。これは機材やその日の状況によってかわります。
でもだいたい飛行機の離発着というのは混雑する時間帯というのがあるので、朝のラッシュアワー7時台とか、あと夕方の7時8時というのも離陸待ちでタキシングといって滑走路までのろのろ動く時間が続きます。なので実際の飛行時間は時刻表よりも短いです。
飛行機が離陸して地面を離れたなと思うとCAは皆時計を見ます。
それによって仕事のイメージをする、ということともうひとつは万が一の非常時を想定して何かあった時どう動くかをイメージトレーニングしています。
搭乗がスムーズであればすぐにドアがしまるので、実は搭乗のスムーズさというのはお客様の協力によるものだと思っています
歯医者さんでもあまり早く着きすぎるのも、待つスペースが限られていたりするのですが、遅れるよりは早めに来てくれる患者さま、時間に正確な患者さまという印象のある人の方が、好感持たれます。
やはりお互い人間なのでこういうところは大人として協力体制にあると貴重な時間を無駄にしなくていいなと思います。
言ってみれば歯医者さんの座席というのは、その時間あなたのために用意されているわけです。
あなたの治療のために器具なども準備されています。
ですからどうか1分1秒無駄にしないように。
なかには当日その時間になっても患者さまが現れないということが有ります。
これは本当に歯医者にとって困ります。
なかにはペナルティのチャージを摂る歯医者さんもあります。そのくらいダメージがあるからです。うっかり忘れたとか、どうしても都合がつかなかったという場合も人間ですから、ないとは言えないのですが、極力避けて時間に余裕を持ってお越しいただきたいというのが大方の歯医者さんの願いなのではないかと思います。
お子様の予約の場合、学校からなかなか帰ってこないなどでやきもきされる保護者の方のお気持ちもとてもよくわかります。
どうかお子様に、時間の大切さを伝える良いチャンスではないかと思います。
あと途中で、トイレに行きたくなると、治療が中断されてしまうのでできればあらかじめトイレもすませていただきたいです。
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