よいこじゃないとプレゼントもらえないの？

こどもが笑顔でありますように・・・

昨夜クリスマスイブに、サンタクロースを演じた大人の方々もいらっしゃったのではないでしょうか？もうそれが親の仕事でもあるかのように。

一方子どもにも「いい子だったらサンタさんからプレゼントがあるよ」みたいなことを言ってた大人も意外といるのではないでしょうか？
逆を言うと「いい子じゃなかったらサンタさんこないよ！」ということですね。

それってどうなんでしょう？

大人に従順なよく言うことを聞く子がいい子なのでしょうか？

いい子かどうかの基準をサンタに委ねるあなたは、いい子だったんですか？

すみません。ブラックな心が出てしまいました。

なぜこのようなことをお話しするかというと、以前勤めていた歯医者さんで、診療後子どもにはご褒美を渡していました。
ご褒美と言っても、スーパーボールだったり、シールだったり、ちょこっとしたものです。

ある時、診療室には何とか入って座ったものの、なかなか治療を始められずなにかとごねる子がいました。治療を嫌がるのです。時間は限られていますからいろいろなだめたりするのですがなかなかその気になりません。親御さんも一生懸命です。
結局その子はその日、診療できませんでしたが、
わたしはその子にご褒美を渡しました。「次がんばろうね」と言いました。
そのご褒美は治療に来たことへのプレゼントだと思っていたからです。

ところがあとで、注意されました。治療できなかった子に渡していたら、治療してもしなくてもご褒美はもらえるんだと子どもが思ってしまうから。

まあその歯医者の文化ですから、わたしはそのあと、「治療を受けた子にご褒美をあげる」ということに従いましたが、内心納得はしていませんでした。しかもそんなことはその場の先生の一言でころっと変わってしまうからです。

子どもにとっては歯医者さんに来ること自体勇気の要ることだと思うし、非日常なんだから、それだけですごいこと、
もっと打算的なことを言ってしまえば、子どもは未来の顧客なわけだし、子どもに好かれない歯医者さんが、大人に好かれるはずはない。子どもに媚びるのはちがうけれど、プレゼントくらい気前よくあげてもいいんじゃないかなーと、思っていました。
シール一枚でその子の気持ちが上がるなら。今度は頑張ろうって思えるかもしれませんしね。

クリスマスのプレゼントも、「サンタが来る来ない」を「いい子かどうか」
で判断するって私には疑問です。それは私自身が大人の顔色を見ながら行動する子どもだったからかもしれません。
もっと子供らしく子どもやれてたらよかったなーと大人になって思います。

クリスマスに、欲しいものがある、やりたいことがある、こんなふうになりたい、そんなことが素直に言えたり手紙をかけたりする子どもたちがうらやましいです。
そしてその子がどんないたずらな子であれ、親をてこずらせる子であれ、喜ぶ顔を見たいです。むしろいたずらや手こずらせは大人を試しているのかなと思うのです。

サンタさんが来ることを純粋に信じられるのは、人生のほんの何回かです。
しかもクリスマスは商業的に作られたお祭りだとわたしは毎年思います。

クリスマスのごちそうとは無縁のキョーコでした。