元客室乗務員で歯科助手のマナープラス研究所・代表・関口京子がstand.fm「キョーコのVoice」で配信している番組をブログにつづります。
今回は、2022年1月18日にstand.fmにて配信された、「エレベーターでの戸惑い#１４２」をお送りします。
エレベーターに最初に乗ると、降りるのが最後になるって・・・
エレベーターでの戸惑い2022.1.18.#142
エレベーターが来るのを待って順番に乗るとき、例えば乗る人が何人かいるとして、
一番最初に待っていた方が最初に乗って、階数ボタンの前に立つ。
2番目に待っていた人がその奥に乗り込む。そうやっていくと一番最後に乗った人がいちばん降りるのに近いドアのところに立つことになります。
デパートやオフィスなど、複数の目的で降りる人がいて開閉する場合はいいのですが、
駅の改札とホームをつなぐエレベーターや、目的地直通のエレベーターだと、
降りる時に一番最初に乗った人が最後に降りることになります。
それってどうなんだろうと思う話をします。
目的地直通、それが歯医者に行く患者さまが乗るエレベーターだとすると、
予約の時刻が何人かいらっしゃると、その時刻目指してエレベーターに乗る人が集中します。
最後に乗った人が最初に降りてそのまま気にせず歯医者さんに入ってこられて受付すると
最初にエレベーターに乗ったはずの人が最後になってしまいます。
こんな些細なことが、最初にエレベーターに乗った人の機嫌を損ねることになる、
ことがあります。
とはいえ、来院した順番が受付では来た順番ということにどうしてもなってしまいます。
結局約束の時間に診療が始まればいいじゃないかと、思うかもしれませんが、
受付した順番がカルテを置く順番になったりして、
呼ばれる順番とエレベーターに乗った順番が異なってしまいます。
受付でそこまでは正直把握しきれません。
それに関して文句を言う人は多くはありませんが、微妙な空気がながれることはあります。
こんな時、どうしたらよいのでしょうか？
上下関係がはっきりしている時は、例えば昔のコックピットの運航乗務員と客室乗務員が一緒にエレベーターに乗るときは、こんなふうでした。
明らかに自分がいちばん下だなと思う客室乗務員が、最初にエレベーターに乗り込む、
そして客室乗務員が順々に乗っていく、最後に運航乗務員、機長が乗り込む・・・でした。
ここで職位が下から2番目のひとが重要でして、この2番目の人がいちばん最後に乗り込むます。
そうすることで目的の階に着いた時、一番最初に降りて開いたエレベータードアを職位が下から2番目の人が押さえるんです。途中で閉まらないように。
それで順々にコックピットの方が降りていって最後に客室乗務員の一番ジュニアの人が降ります。
また一つのエレベーターに全員が一度に乗り込めればいいのですが、
人数オーバーの場合は次のエレベーターを待つことになります。
そうなると下から2番目の人が最初に乗り込んで階数ボタンの前に立つという役割をするのです。
・・・とまあこのようなことがかつての職場では暗黙の了解のようにルール化されていました。
これがあたりまえだと、仕事でなくても
エレベーターを利用する時、階数ボタンの前に立って最後に降りたり、
最後に乗った時はドアを押さえて最後に降りる人が降りきるまで待つこともあったのですが、
そこもTPOです。
逆の立場で自分がもてなされる立場だったり客人の立場、呼ばれる立場だとすると真っ先に堂々と降りないと先に進まないのですよね。
エレベーターにいる人の気配をなんとなく感じながらエレベーターでのほんの数秒を過ごすことがあります。
先着順、早いもの順といったことがあまり得意ではないので、
そこにガッツを求めた方が得する場面はありますが、私個人的にはのんびりしたところもあるので損することも多いです。
エレベーターに乗る順番、降りてからの行動、人間観察するのも好きですが、エレベーターを使う時、ちょっとした心の余裕を持っていたいですね。
ベビーカーやスーツケースを持った方でしたら先に乗って先に降りることがスムーズにできるように促すことはありますが、それを当たり前のようにさーっといなくなってしまうとちょっとなーと思うことはあります。
いやいやこんなちいさな心じゃいけない、と戒めてみたり、
些細なことにこだわってる自分を笑ったりもします。
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