元客室乗務員で歯科助手のマナープラス研究所・代表・関口京子がstand.fm「キョーコのVoice」で配信している番組をブログにつづります。
今回は、2022年1月12日にstand.fmにて配信された、「風邪気味の時に飛行機に乗ってはいけない2つの理由#136」をお送りします。
1 、航空性中耳炎になりやすい2、休息にはなっていない
風邪気味の時に飛行機に乗ってはいけない2つの理由#136
2022年1月12日
理由2つとは・・・
1、航空性中耳炎になりやすい
2、休息にはなっていない
です。
航空性中耳炎になりやすいと言うのは,
鼻が詰まっている状態で飛行機に乗ると耳と鼻はつながっていますので
飛行機に乗って気圧が変化すると空気が通りにくくなることがあります。
(飛行機に限らず、ダイビングや登山、トンネルに入った時なども同じ症状があります。)
鼻が詰まっていますと耳と鼻のとおりが悪く炎症を起こして中耳炎になりやすくなります。
ただの鼻づまり、喉の痛み程度で比較的初期の風邪症状だったのに
飛行機に乗ることで症状が悪化したり中耳炎になることがあります。
ということで、飛行機に乗る時は万全の体調でことをお勧めします。
東京から大阪など短い路線なら大丈夫ではないかと思うかもしれませんが短い路線ほど上がり下がりがきつく感じます。
私もちょっと風邪気味で飛行機に乗って耳抜きがうまくできず
航空性中耳炎になったことがありました。
飛行機に乗ってガムを噛んだりキャンディを舐めたりして
唾をごくんと飲み込むことで解消できる場合もありますが、
やはり飛行機の中は想像以上に乾燥していますし、気圧の上がり下がりが急です。特に降下の時はつらいです。
鼻呼吸ができるかどうか、或いは鼻が通り過ぎてのどの奥、
扁桃腺が炎症を起こす場合もあります。
鼻が通りが良すぎる時も、そのあと悪化しやすいのでお気を付けください。
また、もし飛行機を降りても治らない、聞こえが悪い、水がたまった感じなど、耳に違和感を感じたら、すぐに耳鼻科に行って薬を処方してもらうのが良いです。時間をおかない方がいいです。
もう一つ飛行機に乗って寝ればいいや、休めばいいや、と
飛行機に乗っている間を睡眠時間休憩時間と考えることもできなくは無いのですが、実際には飛行機に乗って寝ている時間と言うのは休息にはなっていません。
寝返りも打てませんし、周りに人がいます。
プライバシーが確保されていたとしても、飛行機に乗ると、
知らず知らずと気分が高揚しています。
そしてやはり寝る環境としては乾燥しすぎています。
潤いを保つマスクをしながら寝たり、アイマスクなどいろいろな手段はありますが、仮にファーストクラスで移動したとしても、
ホントの休息、皆さんの寝室の環境にはかないません。
風邪には寝るのが1番、休むのが1番です。
風邪は万病のもと、早めに薬を飲むなど対策はできますが、
それでも休息を取るのが最善策です。
飛行機に乗って休めるからいいやと思うのはちょっと危険かなと思います。
お子様は特に耳抜きが難しく泣き叫ぶ子もいます。
ご家族で小さなお子様を連れて飛行機に乗る際は、子供の体調も整えた上で、
飛行機をご利用ください。
今日は飛行機風邪気味の時に飛行機に乗ってはいけない理由
1.中耳炎になりやすい
2.休息にはなっていない
です。
風邪くらいで休むなんて・・・と言う風潮もありましたが、風邪を侮ってはいけません。
今はこれまでの歴史の中で経験したことのない感染症の対策に
皆が関心を寄せています。
マスクをすることも人との距離を取ることも、手洗いうがいも、
あたりまえになりました。換気にも気をつけるようになりました。
飛行機の中の空調は万全だとしても、衛生状況ばっちりだとしても
ちょっとでも体調がすぐれないなと思ったら
飛行機に乗ることはひかえましょう。
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