元客室乗務員で歯科助手のマナープラス研究所・代表・関口京子がstand.fm「キョーコのVoice」で配信している番組をブログにつづります。
今回は、2021年11月10日にstand.fmにて配信された、「【①正対②前傾③目線合わせ】は基本ですが…#72」をお送りします。
今日は患者さまとの向き合い方について話します。
患者様との向き合い方
患者として歯医者さんに行った時、担当した方の最初の挨拶や会話で、
「あ、残念だな」
と思うことがあります。
最近の歯医者さんは個室のことも多いですが、たいがい歯医者さんの部屋の構造上、倒れるチェアに案内されて、そこに座って、担当の方と会話することになります。その時、椅子は倒れていないけれども、患者の方が身体をねじって話をする。
これってつらくないですか?
内科やほかの診療科目ですと医療者と患者は向かい合って座りますが、歯科、歯医者さんの場合は同じ方向を向いて座ることになります。
この時ちょっとでも患者さま側に正対して向き合う意思が見られると、誠意を感じます。
というか、弱い立場の方がつらい体制でを話を聞くってどうなのよと思います。
これはマナーとかいう以前に、もうお部屋の構造だから仕方ないのですが、せめて動ける医療者側が一歩前に出て、患者さまの正面に近いところで会話してくれたらいいのになーと思います。
その方がいいだろうと思う別の理由として、歯科医も歯科衛生士もよく言うのは、患者さまの名前は覚えているけど顔が思い出せない、口の中を見ると思い出す、というのです。
つまり施術者にとっては名前と口の中が一致してその人の印象になっているということがよくあります。これは仕事柄やむを得ないことですし、これが悪いというわけではありません。
でも、せめて会話をする時くらいは医療者側が一歩前に出てできるだけ患者さまの正面の顔を見て、さらに言えば患者さまの話を聞く姿勢で、つまり前傾で、目線の高さも合わせられたら、それだけでお互いの印象はよくなるのではないでしょうか?
恋愛や子育ての場面では相手の正面より、並んで座るとか90度の位置が心を開きやすいということですが、歯医者さんの場合は患者さまの椅子の斜め後ろに位置していますので、ちょっとしたことですが、せめて最初と最後の会話だけでも一歩前に出ていただけるといいなーと思います。
ま、もしかしたら「忙しい」「そんなことやってられない」とおもわれるかもしれません。
が、時間にしたらほんの数秒のことです。
飛行機の中で、例えばエコノミーシートで窓際3席の機内サービスをする時、窓側の お客様からサービスをするのが基本なのですが、その時もなるべく正対しますし、もっと言えば3名それぞれ向き合う位置を変えてサービスするよう心がけています。
カートの位置も慎重に前後させています。 ビジネスクラスやファーストクラスのお座席の場合は、向き合う姿勢もですが、お客様との距離にもかなり気を配ります。
座席まわりがお客様の空間という意識でいるからです。
withコロナ、afterコロナの今後、これからの人と接する仕事というのはますます距離感が大事になってきます。 近過ぎず遠すぎずの距離感を探っていかないとです。
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