元客室乗務員で歯科助手のマナープラス研究所・代表・関口京子がstand.fm「キョーコのVoice」で配信している番組をブログにつづります。
今回は、2021年11月11日にstand.fmにて配信された、「【人間関係】正しさを求める人々#73」をお送りします。
今日は正しさを求める人々というタイトルで自分の経験から学んだことをお伝えします。
絶対の正しさは存在しない
結論から言うと、わたしが学んだことは「絶対の正しさは存在しない」ということです。柔軟に正しさをうけいれ、主張しすぎないのが、円滑な人間関係の工夫ということです。
もちろんこの考えにも正しいかどうか?かと疑問に思う人がいると思いますが、いたとしても、です。 わたしはCAを経験した後、DAになったので、歯科の現場では一番年上でした。
とはいえ、歯科の業界は初めてですし、歯医者さんによってもルーティンワークはちがいます。
それは各家庭によってやり方がちがったり、職場によって同じ会社でも支社や支店によって違ったり・・・ということがありますよね。
ですから、まずはその現場やりかたに慣れるということが必須だと思っていました。
歯科助手になって最初のころに教わる仕事で、患者さまが治療が終わってから、使ったところを片づけてすぐ拭くというのがあります。
医療現場というのは清潔と不潔の区別をしっかりしていて、そのやり方を学ぶのは最低限かつ最も大事なことのひとつです。
歯医者さんによって何で拭くか、どこをどのように拭くかというのは異なります。
まあいいや、はよくないので徹底的に覚えました。
ところが数日たって、ある歯科衛生士さんがわたしのやり方が違うと言い始めました。 そして「誰に教わったの?」と聞かれました。
で、その聞き方が責める口調だったんです。
わたしは複数の人から仕事を教わっていましたから、ここはAさん、ここはBさんから教わったなどと覚えてはいませんでしたし、仮に覚えていたとしても今度はその教えた人が責められる・・・なんだか犯人探しみたいでいやだなーと思いました。
中には、教育係を決めていらっしゃる歯医者さんもあるかもしれませんが、人に教えるのが得意であったり職場の中でも円滑な立場の人が教えてくれるのだったらいいのですが、これまでの経験から多くは、忙しい中で教育もしなければいけない、教えてやってる、なんで覚えてくれないの、そんな空気をひしひしと感じました。
ある時、わたしが教わったやり方をどうも疑ってかかる人がいたので、診療室を写メで撮って、プリントアウトして、すべて図解で書き記してその人にお渡ししました。それが従業員全員の目に触れることになりました。
そうしたら、皆ちょっとずつやってることが違うということがわかりました。というか分かってしまいました。 結局それをまとめ上げる人がいなくて収拾がつかなくなって、わたしがプリントした紙は葬られていました。
この時のわたしのマインドは自分がいちばん新人だから悪者になってさらし者になっても間違うことでみんなが統一したやり方になればいいと思っていました。
でもこの考え方も結局は受け入れられなかったみたいです。
そもそも間違うってことが言えない空気なんですよね。 歯科って。 歯科だけじゃないのかな。
そういう意味ではスチュワーデス物語で堀ちえみさんが「ドジでのろまなカメ」をやってくれたおかげで、新人のCAは大いに失敗ができる環境でした。
というか、緊張して失敗するということばかりでした。
もちろん失敗は望んでするものではなく、結果失敗だったかなと思うことがたびたびあったのですが、フォローしたりしあったりで学んでいったと記憶しています。 ヒヤリハットという名の共有もしていました。その名のとおり、ヒヤッとしたことハッとしたことを隠さずに皆が知っておこうというものです。 医療現場なので失敗は許されないというのも、確かにそうなんですが、だったら、こうすると失敗しないよ、あるいはこうすると失敗するよ、ということまで共有していけたらいいなーと思います。
歯医者さんそれぞれにやり方があって、その歯医者さんでいうところの「正しいやり方」が全員で共有できていて円滑に仕事ができていれば、いいのでしょうが、結構それってそこでしか通じない正しさだったりします。
あと人を責める空気はいかがなものかと思います。 ・・・とまあこんなことが、何年か働いてみて分かりました。正しさを主張するより、確実にやることがそこでは大事だと学びました。
あと、余談ですが、別の歯科では何よりも早さを求められることもありました。
ドクターXの大門未知子先生のように「わたし失敗しないので」と言ってみたいものですが、実は大門先生は失敗しないようにと慎重に事を進めていますよね。尊敬します。
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