元客室乗務員で歯科助手のマナープラス研究所・代表・関口京子がstand.fm「キョーコのVoice」で配信している番組をブログにつづります。
今回は、2021年12月13日にstand.fmにて配信された、「ご注意!!『いただく』の濫用 #106」をお送りします。
「いただく」の使いかたって?
ご注意!!「いただく」の濫用
2021.12.13.#106
「いただく」という言葉、よくつかいます。つかわれています。
「させていただく」という言葉もよく聞きますし、わたしも使っています。
最近 ん?と思った言葉の使いかたで
確かテレビの食レポだったのですが、司会進行の方が「それはどのようにいただいたのですか?」とレポーターに質問していて、おそらくそれは「どのような食べ方をしたのか?」を聞きたかったのだと思うのです。
いただくということばは「食べる」という言葉の謙譲語でもあります。
わたしには謙譲語としての「いただく」に聞こえてしまったので、あれ?と思ったんです。謙譲語であれば主語は自分になりますので。
司会進行の方とレポーターの方には上下関係なかった、あるいは番組上フラットな関係性でよいと思うので、「それはどのような食べ方をしたのですか?」でよかったのではと思います。
あるいは、レポーターが自分の言葉で「わたしはこのようにいただきました。」であれば謙譲語として機能しているんです。
これは話し言葉だったので、ふーんと聞き流せますが、文字情報で見ると、ますます ん?と思ってしまいます。
たとえば、てんぷら屋さんに行ったとしてお店の方が、
「このてんぷらは、こちらの塩でいただいてください。」は気持ち悪いと思いませんか?
「このてんぷらは、こちらの塩で召し上がってください。」ですよね。
「させていただく」も「わたくしがさせていただきます」ならよいのですが、
自分がするかどうかを尋ねる時「わたくしがさせていただきましょうか?」は変ですよね。
許可を求めるなら「わたくしがさせていただいてもよろしいでしょうか?」ですよね。
「うかがわせていただく」も変ですね。これは二重敬語で、「うかがいます」ですね。
歯医者さんでよく使う言葉で患者さまのお口の中を「見る」という時、
「拝見させていただく」ではなく「拝見します」「拝見いたします」です。
ごちゃごちゃこのような敬語について考えることは、めんどうと思うかもしれませんし
言葉は時代とともに変わりますので、
わたしが ん?と思うことが時代に逆行しているのかもしれません。
ですが、よく使う敬語に関しては、特にお仕事で使う言葉遣いに関しては、
一度敬語をおさらいしても良いのではないでしょうか?
言葉に対する感度は人それぞれなのですが、たとえ少数派でも美しい日本語を話したいとわたしは意識しています。
#言葉遣い #敬語 #美しい言葉 #二重敬語 #いただく #させていただく
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